インストールと実行

English version

LiLFeS のインストール

最新版のLiLFeSはautoconfに対応しているので,インストールはとても簡単です. インストールは以下の手順になります.
  1. configureスクリプトを使ってホストマシンの設定を行う.
    % ./configure
    このとき,いくつかのオプションを指定することが出来ます.オプションは -h オプションで見ることができます. LiLFeSシステムは,デフォルトでは/usr/local 以下にインストールされるので, そこにファイルを書き込む権限を持っているときは, そのまま上のコマンドを実行して下さい. ルート権限が無いときは, 自分のホームディレクトリにインストールすることもできます. 例えば,$HOME/lilfes にインストールするときは,
    --prefix=$HOME/lilfes
    というオプションを指定して下さい.
  2. makeを使ってLiLFeSをコンパイルする.
    % make
    コンパイルが無事完了するとlilfes という実行ファイルが作成されます.
  3. 実行ファイル,ライブラリ,ドキュメントをインストールする.
    % make install
これで/usr/local/bin/lilfesが利用できるようになりました.

LiLFeS の実行

以下のようにlilfesコマンドを起動します.
% lilfes
LiLFeS 1.2.0          by Takaki Makino and Tsujii lab., Tokyo Univ.
>
">"はlilfesのコマンドプロンプトです.ここでlilfesのプログラムを入力す ることが出来ます. lilfesコマンドには以下のオプションを指定することが出来ます.これらのオ プションは-hオプションで見ることが出来ます.
オプション説明
-Iモジュールのサーチパスを追加する
--include-path
--include_verbose読み込んだファイル名を表示する
-lモジュールを読み込む
--load
-n初期化ファイルを読み込まない
--no_initialize
-uユーザ定義の初期化ファイル (デフォルトでは~/.lilfesrc)を読み込まない
--no_user_initialize
--warn-module-override 異なるパスで同じモジュールを読み込もうとしたときにワーニングを出す
-w全てのワーニングメッセージを表示する
--warning
-aモジュールに渡すコマンドライン引数を指定する
--argv
-eコマンドラインからLiLFeSプログラムを実行する
--eval
-hlilfesのオプションとその説明を見る
--help
lilfesコマンドのオプション
lilfesは,以下の環境変数を参照しているので, これらを使って実行環境を設定することもできます.
環境変数説明
LILFES_PATHモジュールを探索するパスのリスト.":"で区切る.
LILFESRClilfes起動時に読み込まれる初期化ファイル (デフォルトでは "~/.lilfesrc")
lilfesコマンドが認識する環境変数

1章 LiLFeSとは 3章 型と素性
目次 LiLFeSドキュメント LiLFeSホームページ 辻井研究室